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      2005.04.30  
   
 
 
 
   
 

No.23 「言葉にできた」−今の価値観−@


堀川:‘途方に暮れる新人原画マンたちへのアプローチ’に話を戻しますね。養成のカリキュラム化に取り組む上で、会社のアニメーターたちにどうアプローチしていこうかと。養成カリキュラムのノウハウが今の会社にあるわけではないし、僕に作画の技術があるわけでもないので、彼らが考えることを習慣づけて、彼らが試行錯誤して取り組んだ結果を独自のカリキュラム化のデータにしていこうと考えたんですよ。そのために、一人ずつ自分には何が課題なのかを川面も含めて一緒に考えみようと。本来なら自力でやることだけれども、それは先輩たちが「何度言っても変わらないんです」で放棄してしまってはいけない時代なんです。
井上:うーん、川面君が「足りないのは画力なんですよ」って言ったのは、なかなか解決できない難しい問題・・・
堀川:「画力の問題」、そう課題がまず判ることなんですよ。あとは継続した訓練、モノになるかは才能。
今、情報は溢れていますよね。たいていの作品はソフトで見られる。ただ、自分が何をキャッチしたいかが決められないんだと思うんですよ。だから必要な情報が引っかかってこないんじゃないかなぁ。画面を見ても流して見てしまう。
僕がまず考えたのは、彼らにP.A.WORKSはこう云うアニメーターを求めると、それは、まず、最初の何年間かで何でも描けるオールマイティーなアニメーターを目指し且つ、充分生活できるだけの物量をこなせる職人を目指してくれと、それが会社の希望だと提示するんです。次に「何でできないの?」じゃなくて、彼らが自分で答えを導くきっかけを与えようと、考えることをもう少し具体的な要素に分けてみたんです。1つ、この仕事に就いて、アニメーションで何をしたいのか? すごくシンプルな問いで、これは徐々に変わってきてもいいんです。「人を感動させたい」とか、「自分の個性を表現したい」とか、「訴えたいテーマがある」でも、井上さんのように「自分が生きた足跡を残したい」でも。現時点のもので。
井上:うん
堀川:もう1つは、どんなアニメーターになりたいのか。それとあと1つ、報酬はどれくらい稼げるようになりたいのか。これも最近は考えるようになったんです。
井上:昔は度外視してた。アニメーションが好きすぎて。
堀川:この3つの要素について考えれば、職人アニメーターとして彼らがどんな価値観を持って、何を目指して何が課題かを考えるきっかけにはなるかなぁと思ったんですよ。
井上:そう言葉にできたからと云って・・・
堀川:考える対象が漠然としちゃって絞り込めないんですよ。「何をやれば巧くなるんだろう」「どう描けば早くなるんだろう」って。会社の方針の提示と個人の価値観は、それを考える第一歩だと思ったんです。
井上:うーん・・・

 
No.24 「10年前の俺にこれを聞くな」−今の価値観−Aに続く

 


 
       
           
           
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