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      2005.05.11  
   
 
 
 
   
 

No.28「6年か・・・」−20代で物量の限界は決まる!?−A

堀川:更に!みんなアニメーターになって6、7年目にはクオリティーの高い劇場作品に参加している。井上さんが「アキラ」に参加されたのは26歳ですよね。
井上:6で「アキラ」だね。
堀川:そこで自分の方向性が見えてくる。個性がね。
井上:そうね。技術的にはなんとなく落ち着いてきたら、方向性みたいなのが気になる。ま、その順序は判んないけどね。
堀川:庵野(秀明)さんも「オネアミスの翼」は26歳くらいだったと思うんですよ。それがアニメーターのピークだったって何かのインタビューで言ってなかったかな。つまり、これくらいのタイムスケジュールを目標に跳ばなきゃ駄目なんだと。そこでどれだけ跳べたかで次の展開が見えてくるのかな、と。
井上:70年生まれくらいの巧いアニメーターはどういう育ち方をしているのか・・・西尾(鉄也)君は何年生まれなの?
堀川:68年、小池さんと一緒です。西尾さんも資料を見ると25、6で「幽☆遊☆白書」「NINKU」「THE八犬伝」じゃなかったかな。
井上:もうバリバリだねーそこは。
堀川:あ、(西尾さんも)やっぱり2年で原画始めてる。目指すんならこれくらいの成長プランを立てるんだと云うことですね。
井上:あんまり厳密な目標を立てると苦しくなるんじゃないかな。俺なんか目標立ててたわけじゃないからね。そうなってただけで。
堀川:・・・(また聞く人を間違えたみたい)
井上:こう、自分でいついつまでに何かやらなきゃって縛っちゃうと、本当にそれがストレスになるから、だから今の子は苦しいんじゃないかと思って。もっと楽に構えていいんじゃないかなぁ。
堀川:楽に構えてたら、先回井上さんが言われた「後ろにズレてる」が更にズレる。
井上:はっはっは。
堀川:じゃあ、みんな30になってからバリバリ物量を増やし続けていけるかって言ったら、そうはならない。
井上:そうだねぇ。20代でこなせる物量の限界みたいなものは大体決まっちゃってるよね。
堀川:そう、20代半ばで物量のピークには達して、さらに1,2年で技術的にも落ち着いてくるようなところがあるんです。大塚康生さんはアニメーターになったのは遅くて26歳なんですけど、バリバリ動かした代表作の「わんぱく王子の大蛇退治」までに6年。(劇場公開年)
井上:6年か・・・
堀川:アニメーターになって6年でそこを目指す成長プランが必要でしょう?
井上:うーん、ますます苦しくなっちゃうような気はするけどね。


No.29「今、何がゆるいんですか?」−物量増加計画−@に続く

 


 
       
           
           
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