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      2005.05.16  
   
 
 
  2005.05.15城端曳山祭り
   
 

No.30「ちょっと度外視して」−物量増加計画−A

堀川:この資料を見ると、原画を始めて5年くらいで一人前の物量をやっとこなせた、と云うだけじゃなく、質の高い原画を上げているじゃないですか。その数は今なら月に60〜70カット、20〜30万円稼ぎたいと思えばね。
井上:今単価はどれくらいなの?
堀川:4000円前後くらいですかね。普通のテレビシリーズで。この6、70カットを目指すのにね、P.A.WORKSの初原画が10カットの子たちに、どんなプランで割り振りカット数を増やしていこうかなと。先ほどのデータを参考に、1年後には50カット、次の1年で6、70カット。それから、その数を落とさずクオリティーを上げていくことを目指そうかと思うんですが。
井上:最初はね、クオリティーを上げながら数字を伸ばすのって大変なんだよね。俺も最初はザッと数字を伸ばして、何かゆとりが出てくると1、2カットちょっとこだわって。自分のやりたいことを盛り込んで遊べるとか、そう云うカットが担当カットの中に1つ2つはあるじゃない? それさえ大事にやったらあとはザッと流して描くみたいな描き方でね、難しいことはその1、2カットで試してみる、と云うようなことをやってちょっとずつ覚えていったから。最初は数。余裕が出てきたら技術的に難しいことにチャレンジしてみる。そうやって技術的にもちょっとずつ伸びていくって方法でいいんじゃないかな。まずは強引にでも数やらせてみて、いや、その、チェックする側の負担は、ここはちょっと度外視して(笑)。
堀川:うーん、川面とその方針で・・・負担を度外視する話をするか(笑)。
井上:まず小さいレイアウトで見せて、それを川面君が直してるわけ?
堀川:ええ。
井上:ああ。その直したモノを受けて清書するのってけっこうかかるからね。自分の考えが(レイアウトに)なくなっているから。言われたことを直しながらやらなきゃいけないって云うとやっぱり清書とはいえ
堀川:拡大してディテールの描き込みに時間がかかってるんじゃないかなぁ。
井上:そんなに描かなくったっていいんだって、だから。その辺はいい手本を見せて上げられるといいんだけどね、テレビシリーズのレイアウトの。
堀川:あそこ(P.A.WORKS本社)にあるのは、大将(吉原正行)のレイアウト集と、井上さんのとか・・・
井上:ハハハハ、それは特殊なんだって。今テレビで流通していて、充分テレビの質をクリアしていて、巧いっていう人の手本を見ないと駄目だね。今はいいって云うと、「イノセンス」のレイアウト集みたいに、「こんなに描いてんのか!」みたいなね(笑)。絨毯の模様描かなきゃいけないのか!って(笑)。
堀川:ガイナックスはいろいろ原画集が出ています。あそこは最近そんなにレイアウトは描き込まない方ですよね?
井上:そうだね。いや、そうかな・・・描き込む人は相当描き込むけど・・・。
堀川:そう云うモノは会社に置いてあるんだからどんどん見ればいい。あんまり見てないんじゃないかなぁ。「アニメーターズ サバイバルキット」なんて。
井上:ハハハ。それはふっと気になった時に読めばいい。


No.31「そんなものはカンで描け」−物量増加計画−Bに続く

 


 
       
           
           
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