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      2005.06.08  
   
 
 
 
   
 

No.40 「13+10×5=?辞めなければ」

堀川:今年4月でアニメーターが13人になります。これから年間10名くらいずつ採用して、5年後に50人規模になるように
井上:辞めなければね(笑)
堀川:いやいや、それも入れて。やっぱり才能の仕事ですから全員が続けることは難しいでしょうね。それくらいの規模になればね、今よりも現場にいろんな意味で活気が出てくるんでしょうけど、今は少ないので、とにかく全員、何が何でも伸ばしてやろうと、良くも悪くもかまい過ぎかもしれない。
井上:そうだね。人がそれだけ増えてくれば勝手に競争して・・・
堀川:テレビシリーズで作画チームが社内で何班も組めるようになれば、お互いに刺激してやろうとライバル意識を持って、切磋琢磨して伸びると思うんです。そこに至るまではどうしても個人個人との関わりが強くなる。・・・もどかしさがね。
井上:それが伝わってプレッシャーかもしれないよ(笑)。手を差し伸べ過ぎなんじゃないかなぁ。ドーンと構えていた方が・・・危機感を持つのはいいけど、あまりに・・・
堀川:もっとプレッシャーかけよっと(笑)。スポーンと一人抜きん出てこないかな、と。ライバル視されるような子がね。仲良く横並びで安心しているんじゃなくて。今は先ほどの話、徒弟制度的なものではなくて、どうすれば寄り道しないで技術も自己管理能力もつけて、数年で一人前の職人アニメーターになれるか。養成の経験を積みたいんです。
井上:その気持ちはわかる。
堀川:向こうのアニメーターは60を過ぎても現役でバリバリ描いていたりするじゃないですか。「アニメーターズ サバイバルキット」を読むと、ケン・ハリスやグリム・ナトウィックなんて80過ぎても描いている。アニメーターの現役寿命が非常に長いんですね。作風が単純なキャラだから出来ることなのかもしれないけど。
井上:でもリチャード・ウィリアムズは絵柄が複雑なイラスト的なアニメーションもいっぱい手がけているから、それは絵柄が楽だとか云うことだけじゃないと思うんだよね。あの本を読むと、早く描くための技術にも相当こだわっているよね。どう云う描き方が要領がいいのかって手順がこと細かに書いてある。やっていることは多少違うけど、基本的には同じことだから。
堀川:50歳を過ぎても第一線で、鉛筆1本で食べていけるような職人には育ててあげたい。それは、本当に若いころ、仕事を始めて6、7年くらいのしっかりした技術と自己管理の訓練だと思う。
井上:ある程度は習慣だよね。
堀川:フリーでやる場合はよっぽど自分に厳しくないと、あっと云う間に楽な方に崩れてしまいますからね。
井上:そうだね。


No.41 「それだけではマズイ」に続く

 


 
       
           
           
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