期間限定 攻殻機動隊制作中の座右の銘は?

『諦めの悪さがプロにとっての最大の武器である』 ってところかな。

   
 
No.2 「理想の現場を先に作ろうという意識はないんですよ。」

監督の求めるものをよく理解し、具現化することができる“チーム”は、一、二度スタッフとして参加したからできると云うものではない。神山さんはI.Gで理想とする現場、「チーム神山」作りにも着手したのか聞いてみました。

神山:「よく、“黒澤組”とか“押井組”っていう話がでるじゃない。ずっと僕が一貫して言い続けているのは、作品を作るよりも'黒澤組'を作る方が難しいんだっていう話ね。もちろん'黒澤組'があったから黒澤監督のああいった作品が出来たというのも事実だと思う。だけど、あれは良い作品を作りつづけることによって出来た副産物だと思う。だから理想の現場を先に作ろうという意識はないんですよ。それを優先させたら、そこにはきっと別の軋轢ができると思うから。それよりは、作品を作ることに集中しているうちに地盤が固まってくればよし、だめでもよし。むしろスタッフに、この作品に参加する価値みたいなものを監督が提示していくことが大事だと考えてたね。」

そこは結構ぬるま湯だからさ
神山さんの意思に賛同して参画したスタッフだが、いざ企画を具体化する段階に入ると、その取り組む姿勢も様々。モチベーションはあっても目標に向かっていない。オリジナル企画の立ち上げに参加しているその行為自体に満足してしまっているんじゃないか。そのモラトリアムな姿勢の理由を神山さんは、 「前に進みたいと言っている割にそこに居たいんだよね。今は状況がよくないと言われていながら、そこは結構ぬるま湯だからさ。何かやって失敗するよりはそこに居る方が得なんだよ。」と語る。さらに、「状況に対してあまりにシニカル」な者は脱落させた。「オリジナル企画をやっていくことは、それなりの覚悟がいること。自分がこんな作品を作りたい、だけじゃ企画の根拠にはならないとおもうんですよ。」

  こうして練り上げられたオリジナル企画は3年前に石川社長に提出された。「提出した段階で、石川さんからは攻殻機動隊のTVシリーズという企画はどうかって振られたんだよね、逆に。」

NO.3 「僕は即答で攻殻機動隊をやります、と答えた」 に続く

 

 
       
       
           
           
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