2004.11.26  
   
 
 
  Q&A
   
 

No.14「パリーグがそうであるように」

全部一律に均そうっていうのは、これは悪なんです。
堀川:全てのスタッフが金銭的に裕福になれるわけじゃないよね。ヒットに直結するクリエイティブワークとラインとの線引きができるじゃない? ヒットに貢献した付加価値の判定が難しい微妙なセクションはあるよね。で、還元を授かった側と線引きされた側に分かれるでしょ。アニメーション業界のクリエーターって、ビジネスや利益還元の仕組みに興味が無いとか、「作品作ることには邪念」と思いたい人が多いから、搾取されたっていう気持ちを持っちゃうんじゃないかと思うよね。

神山:それはもう難しいんだけど、平等こそ不平等なんだと。社会主義、共産主義が理想郷だった時代もあったかもしれないけど結果的に崩壊したでしょ。日本は今社会主義が奇跡的に(資本主義と)平衡しているような時代ですよ。一億総中流が、偶然そうこれ、あくまでも偶然ね、だけど、それすら今崩壊しようとしているんです。平等は不平等だってことにみんな気づいちゃったと思うんですよ。そうは言っても、ある程度は平等にしなきゃいけない部分もあるわけです。でも、全部一律に均そうっていうのは、これは悪なんです。それは理解して、さらに自由競争はそこに存在するんだという状況は提示した上で、その可能性は残しつつ「上に行きますよ」って云うね、次の目標を掲げる立場にいる人は掲げなきゃいけないんです。これは義務なんです。

これはやっぱり自由競争なんだ
神山:俺、アニメーションをよく野球で語るんだけど、自動車メーカーよりは野球の方がアニメーションの現場を語る上で似てるから。スケールはゼロが3つくらい違うけど。年俸はゼロが3つ違っちゃってるけど。
堀川:(悲笑)2つ、かな―
神山:そう、じゃあ2つ違ってるけど、形としては似てるわけ。そこで一軍も二軍も給料が一緒ってことはありえないでしょう? だけど、自由競争は残されているわけですよ。活躍すれば高いゼニ貰えるんです。でも、ここがまた難しいところで、良い試合をしても客入んない場合だってあるわけ。パリーグがそうであるようにね。それはやっぱりジャイアンツに傾いている。作品もブランド化すればそこまでいくかもしれないけど。試合内容はセリーグより全然良かったとしても、客、入んないから、パリーグの選手はセリーグの平均年俸より低いっていうのはあるかも知れないよ。これはやっぱり自由競争なんですよ。  
        

No.15「Jリーグみたいな結果になるかもよ」に続く


 

 
       
       
           
           
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