2005.02.02  
   
 
 
  Q&A
   
 

No.42「ちーせぇーよ !!」

「ちっちぇーんだよ」「ちいせぇよ」「ちーせぇーよ!!」
神山:「イノセンス」でI.Gがジブリと組んだことでね、世間ではI・Gがジブリに身売りしたんだなんてことも言われるけど、「ちっちぇーんだよ」と。そんなちっこいプライドは捨てる。今は遠回りでも3年後を見てるんだって。監督だってそうだよ。俺も最初は、攻殻でこんなに頑張っているのに「押井守プロデュースですか?」とかいわれてさ、「ちいせぇよ」。石川さんがね、「いや、違うんだよ神山さん」と。「失敗したら押井さんのせいにすればいいんだ。成功したら俺のせいくらいに思っておけばいいんだ。押井守の名前をリスクヘッジに使え」って。押井さんも「うん、いいんだよ神山、失敗したら俺のせいにしとけば」って言ってくれた。で、多分上手くいくと「うーん、そこはねー、俺が・・・」(笑)
堀川: (爆笑)
神山: ここが押井さんが最高にチャーミングなところなんだ。
 アニメーションは、実写に比べれば本当は地理的な制約は小さいんです。地方で制作する可能性について、極端なことを言えばね、アニメ業界ごとどっかへ行くって云う選択肢もあるかもしれない。秋葉原を日本のハリウッドにする構想とか、国分寺がハリウッドになりゃあいいとかあるけれど、沖縄に行っちゃってもいいわけ。そう云う意味でP.A.WORKSも先駆けて地方に制作の足場を作ったというアドバンテージがあるじゃないですか。そう遠くない未来にアニメ業界誘致計画が動いたら、実績を作っておけば有利じゃないですが。アニメーターは出不精なので雪国が向いている、とかね。今はキー局が全部東京にあるし、プロダクションの絶対数が東京なのでなかなかすぐには難しいと思うけど。
 ザックリみんな富山に行ったら、もう少し裕福感は高まると思いますよ。家賃払うのにヒーヒー言っているくらいならね。井上さんだって富山に行ったほうが豪邸持てるよ。井上俊之が豪邸持たなきゃさぁ、俺ら困るんだよ。そういう面ではアドバンテージはP.A.WORKSに既にあると思うし、「よし、そうしよう。富山を日本のハリウッドにするんだ」って云うね、最終到達点はそのくらいデカくていいと思うんだけど・・・どう?
堀川:俺たち北陸のDream Works目指すんだ。
神山:「ちーせぇーよ !!」(笑)・・・それでもかまわないけどさぁ、分かんないですよ、本当に。業界全体で移転しよう、とかね。東京に一極集中しているからいろんな弊害もあるわけじゃないですか。この業界一律横並びになっててね、どこに行っても同じフォーマットで作れるって云う良さはあったわけだけど、デジタルになってからそれは崩壊しちゃったわけじゃない。共通言語が一回リセットされたんですよ。でも、日本人は基本的に横並びが好きだから、いつまでも見合っててなにも決まらない。それこそ指針を声高に提示しちゃった奴が勝ちだと思うんです。踊らされる方が楽かもしれないけど、騙してでも躍らせて結果的に幸せにしてあげればいいんです。発信する側にこっそりなればいいんだよ。いかに具体的に他者に発信していくかと云うことですよね。難しいんだけど、いかに具体的にそうするか。騙されたと思うかもしれないけれど、最終的に勝ち組にしてあげればいいと思ってますよ。

No.43「P.A.WORKSはどっちだ@」に続く

 
       
       
           
           
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