作画のとび箱  
 
 

 

  No.02 どの工程を端折るか

* 消しゴムを使う数が多いとか、そう云うのが無駄かなと思うんですけど。

吉原:なるほど。じゃあ、なるべく思った絵が一発で描ければいいわけだ、消しゴムを使う数を減らすには。それは何だ? 画力だ。そうやって考えていくとだんだん見えてくるよ。
結局ね、早く描くには同じ動作を繰り返して早くする訓練をするか、工程を端折るしかなんだよ。つまり、今1枚描くのに下描き2枚使っているとしよう。そしたら、それを1枚で済ませれば早くなるわけ。下描き減らすしかないんだよ。些細なことから意識しないと基本的には早くならない。
  今なぜ下描きを2枚描いているかと云うと描けないからだよね。だけど1枚で済ませてみろ、無理に。『アーッ』てなっちゃっても、もう1枚描かないでそのままフィニッシュに入る。それと、下描きの描き込みを減らす。いつもだったらもうチョイ下描きで描き込んでからじゃないと清書できないって思うだろうけど、急ぐんだったら下描きをラフにするしか無いわけ。この段階でフィニッシュするのは不安なんだけど、でもここでフィニッシュに入っておく。それが秒単位で縮めているってことだよ。これは確かに最初は少し質は落ちるよ。質が1回落ちようが、早くしたいんだったら、早く仕上げるためのことをするしかないからね。それでリテークの返ってこないクオリティーにするしかない。そうやって強いないかぎり早くならないよ。日々枚数に追われているんだけど、丁寧に時間をかけてやっぱり丁寧に上げたい、綺麗なパッケージとして仕上げたいのが当たり前なんだからさ。下描きを丁寧に描きたくても1枚で済ます。ラフで済ます。そう思って描き続けていれば、1枚で済むようになる。本当にこれは訓練だよ、訓練。できるようになるよ、そう思っていれば。


No.03 「1枚単位で時間を短縮する訓練」に続く



 
 
           
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