作画のとび箱  
 
 

 

 

No.03 1枚単位で時間を短縮する訓練

吉原:よく上の人達に言われると思うけど、1枚何分で描くって云う追い詰めを自分の中で常にするとかね。今時計を机に置いてある?

* 時計だとどれだけ時間が経っているのか分からなくなってってしまうので、今はストップウォッチを使うようにしています。

吉原:ストップウォッチは圧迫感あるよね、確かに。1枚何分で自分が描いているのか確かめる。いつもは20分かかって上げるモノを、15分で描こうって決めて1枚1枚やっていくと、苦しいんだけど習慣づく。とにかく徐々にステップアップしていくように。そう云う意識をもたないと、今の質を残しながら早くなるって云うことは無い。慣れてくるとだんだん早くなったりはするけど、慣れはあるんだけど、意識としてはもっと早くってやってみるといいかもよ。自分に鞭打ってやるしかないんじゃない。これはやっぱり練習なので、そうするといつの間にか早くなっているから。あとは時間を使うしかないんだよな。 
  動画のときに使えた時間って、原画になっても使えるんだよ。ただ、動画のときに使えなかった時間は原画になっても使えないかもしれない。動画のときに徹夜しても何しても詰められた時間って原画になっても出来るような気がする。
どのみちスピードが必要になる仕事なので、今から枚数でアップアップしていると、たぶん原画やってもそうだよ。まず無理。今の段階でアップアップしてたら。だから動画の段階でどれくらいパワーとスピードをつけられるか。それは次のステップに活かされるよ。

* 前にこられたとき体を壊すくらいにやれって・・・心構え的なことだと思うんですけど、私の場合、食事も休憩も規則正しくしないと体調を崩すから休もうって云うのが出来上がってしまっているんですよ。でも他の人を見ると、作業が詰まっていると食事もとらずに休んでいない姿を見ているので、私はモチベーションを保つためとは言えちょっと緩めすぎているのでは? と思うことがあるので・・・

吉原:(笑)ちょっと誤解があるんだけど、体を壊して欲しいわけじゃないんだよ、うん。今のちゃんとした生活が守れて、枚数もいけばいいと思うよ、俺は。健康第一です。体を壊す必要はない。あのね、自分のマックスを知るって、マックスまでやってみないと分からないよ。今、君の現実は月250枚だ。とにかく、まず250枚以上を設定してやるしかないんだけど、やってもその自分で決めた生活習慣が守れているんだったらそれはベスト。でも、それを守っていたら250枚以上できないかもしれない。今はその生活リズムを自分で守って、250枚数しかできないってことが分かったってことだね。でもそっちを守って行きたいんだったら、それ以上の枚数をやるためには何を削るのかっていうことがその先に待っているわけよ。他の人が何故そんなに無理しているように見えるくらいまでやっているのかって云うのには意味がある。多分枚数をやるためだし、その中で自分の健康管理はしているはずだよ、みんな。君の場合、今の生活リズムを崩さずに枚数をやりたいと思うんだったら、仕事で使えている時間の密度を濃くするしかない。つまり人の倍集中力をもってやるしか無かったりするわけよ。スピードっていうよりも、たぶんすごい集中力をもってやるしかない。


No.04 「数と内容の美学」に続く




 
 
           
Copyright (C) 2004 PA works Corporation. All Rights Reserved