作画のとび箱  
 
 

 

 

No.11 疑問の答えは動画の中にある

* 課題の原画を描いたときに、全ての動きを別セルにしたためにすごい数になってしまいました。

吉原:それをセルワークって言うんだけど、何をどのセルワークにするかと云うのは、実は原画になっても常に悩むもので、今の君に一番解り易いのは全て別セルにするってことね。ただ、別セルにしててもセルの前後関係が複雑なものも出てくるよ。それを「これ、この位置にきたらセルを入れ替え」ってシートに書いたりすると、ミスが起こりやすい。だからミスが起きないようにシンプルなセルワークにしなきゃいけないんだけど、そのためには頭をつかわなきゃいけないし経験がいるんだ。それは動画をいっぱいやれば段々わかってくる。今よりもうちょっといろんなカットの動画をやってみれば、いろんなパターンのセルワークを見るから大体のことはわかるようになる。そうすると自分でこう云う課題をやったときにその応用がきくようになるから。どのセルとどのセルを描き込みにすればいいか判るようになる。でも、基本は別セルなんだ。これがセル別にタイミングが打ちやすくて、分かりやすい素材だよ。ただ、残念ながら実際は予算の縛りがあって、動画の枚数制限があるんだよ。演出はそれを背負っているから、原画をチェックするときに『枚数多いな・・・描き込んでおこう』って君が分けてても演出が描き込みにしたりとか、原画を抜いて枚数を減らすことも残念ながらある。
 セルワークは今から悩まなくても、どれだけのカットを自分かクリアしたかで経験値があがるから。月500枚やれって言ってるのも、月500枚やるってことは、500枚分のカットのタイムシートを自分が見ているってことなんだよ。そうすると、それは自分の引き出しになるんだ。こうやって課題を出されたときに『そういえば、あの時あの原画のタイムシートはどう書いていた』みたいなものがインプットされていれば、自然と自分が描く時も応用できる。だからいっぱい描いていっぱい見ておけって云うことなんだよね。枚数やれって言うのはさ。


No.12 「動画はポケットに疑問と飴玉を詰め込む期間」に続く






 
 
           
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