2019年 仕事始めと新年会[堀川]

2019.1.10

改めまして、明けましておめでとうございます。P.A.WORKSの設立は2000年11月10日ですので、19年目を迎えることができました。本年も宜しくお願いいたします。

 昨年は年末まで【色づく世界の明日から】をドタバタと制作しておりまして。美しい最終話を迎えることができて、正月はゆっくり休むことができました。

 今年の仕事始めは1月7日でした。近年アニメーション業界の制作環境が大きく変化していますので、P.A.WORKSもいろんなことに取り組んでいます。ずいぶん長い間P.A.WORKSホームページのブログを更新していませんでしたが、今年はこのブログを通してP.A.WORKSが最近取り組んでいる事を発信してみようと思います。P.A.WORKSがアニメーションの創作活動を通して何をしようとしているのかを広く知っていただければと思います。

 正直に言うと、制作現場を改善していく取組は忍耐力が必要で、年単位の継続が必要です。この『取り組み発信』は『僕らは本気でござる』の宣言をすることです。もし途中で忍耐力が萎えて取り組み熱が冷めたりしたら、「なんだ、あなたたちの本気はその程度なのね、ふふふ」と笑われる。その悔し恥ずかしさを想像すれば、弱気になったときにも鞭打つことができるんじゃないかと思っています。それと、アニメーション業界には同じような志で挑戦している制作会社がたくさんありますので、そんな方とどこかで会ったときに制作現場のことで意見交換したいなあという思いもありまして。

 そんな訳で、毎年仕事始めの日の朝には本社で挨拶をすることになっています。今年はこんなような話をしました。備忘録。

 みなさん、明けましておめでとうございます。2018年は耐えた年でした。よく踏ん張ってくれました。みなさんの力がなければ乗り切ることはできなかった。御礼を言うのと同時に、会社はみなさんの頑張りに報いていきたいと思います。

 この1年間のアニメーション業界関係のニュース記事を読むと、大きく変化しているクライアントの動向や、それに対応をせまられる制作会社の記事が例年に比べて多かった印象です。

 この先の動向を予想して戦略を考えるのはプロデューサーや経営陣の仕事ですが、いつも気をつけたいと思うのは、クライアントに対してや、市場に対してどんな戦略を立てたとしても、制作現場を振り返ったときに、それに応えられる力のある現場がなければクライアントやファンの期待を裏切ることになり、すぐに信頼を失ってしまうということです。それでは中長期プランの戦略は達成することができません。反対に強い制作現場があれば、外部環境が変わったとしても振り回されることなく変化に合わせて大胆な戦略を立てて軌道修正ができます。

 もう20年くらいずっとですが、アニメーション業界が直面している状況と、その変化に対応しきれない脆弱な制作現場の間の歯車は噛みあっていないように感じています。それで、10月に発表した3年間のビジョンでは、まず『強い制作現場を持つ』、特に『クリエーション部の内製を強化する』と、『P.A.WORKSのブランディングデザイン』を挙げました。現在もビジョン実現のために始めた多くの施策に取り組んでもらっていますが、これらの計画を忍耐強く続ければ間違いなく達成に向かうので、アニメーション制作に携わるみなさんの明日のために、一つ一つが希望を生み出すための挑戦だと思って頑張りましょう。

では、本年も宜しくお願いいたします。

 もう1つ。1月7日は東京のP-10スタッフも本社に集合して、夜から新年会がありました。毎年多彩な芸も見られます。できれば来年からはお腹の贅肉を見せるのは禁止したい。せめて腹筋が割れているヤツだけにして欲しい。

この新年会でもはじめにちょっと挨拶をしました。備忘録。

 9日間の長い正月休みが終わりましたね。そしてまたヒリヒリとした生活にもどる日がやってきました。生活のリズムを乱したり、体調を崩したりして、仕事もなかなか本調子にならないことがあります。僕も今朝ズボンのボタンをとめるのに苦労をしました。

 経験からですが、そんなときにはちょっとしたトレーニングの習慣をルーティンで持っているといいですね。ウォーキングとか筋トレとかストレッチとか。運動じゃなくても日記を毎日かかさずつけるとか、コツコツ学習を続けるとか、…毎日自分に小さな負荷をかけてトレーニングしている習慣があると、調子を崩したときにルーティンに戻ることで、自分のリズムを取り戻せる不思議な精神的効果があります。

 何でこの話をするかと言うと、個人の生活もそうですが、P.A.WORKSにもそんな『ROUTINE』があるといいなと思いました。

 『ずっと私たちはこれを続けている。それによって少しずつ力をつけている』と言えるものです。バタバタとした状況に巻き込まれて制作現場が混乱してしまったときに、自分たちのホームグラウンドに戻ってリズムを立て直せるようなルーティンです。年末に本社で『有頂天LIFE Project ※』の説明会がありました。クリエーション部は時間をかけて『P.A.WORKS METHOD』と言える育成方法を確立して欲しいという話をしましたが、僕らの制作リズムの拠り所となる『P.A.WORKS ROUTINE』がどんなものかも考えてみたいと思います。既にクリエーション部ではいくつか続けてくれているものもありますね。どうか継続してください。

 では、また慌ただしい1年が始まりましたが、この後始まる新年会の余興を見ても、お祭り好きで阿呆になりきれるヤツが多いことは現場の雰囲気を明るくするので僕は大好きです。緊張感の中ででも笑い声の響くスタジオになって欲しいと思います。

堀川憲司

※「有頂天な人生を送ろうプロジェクト」ということで有頂天家族一期のOP「有頂天人生」の歌詞より命名。