2005.07.25  
   
 
 
 
   
 

No.18 「どんぐりとなら競争できる」

石川:経営者としてはね、そのタイミングなの。会社の規模によって制作チームのスタイルも変えていかなきゃいけない。今まではね、キチッキチッと制作ラインを管理して作っていた。そこに制作の仕事のウェートを置いていた。それだけに置いていたとしても、それが下請では正しかったし、それができることが大切だと思うよ。でもI.Gの場合は、今までと同じやり方では、これからI.Gが行こうとしているところ、石川が考えているところには行かないから。今までのやり方の最大の長所が最大の欠点になるときが来るからさ。そうなっちゃったらその時はピンチだよ。もう手遅れ。だから統率して管理されているだけの制作ではこれからはダメだと思うよ。自分でモノを企画する、モノを売る、パッケージ感覚とかね、面白い発想が出てこないよ。そう云う方向に普段から意識が向いていない、考えていないから。だからどちらに行くかって云うのはタイミングなんだよ。手遅れになる前に変えていかなきゃいけない。これは難しいよ。
堀川:P.A.WORKSくらいの規模でライン数が少ないのならともかく、I.Gくらいライン数が多ければ、制作チームのカラーにもいろいろあっていいんじゃないですか? 個性があっても。
石川:うーん、これはねぇ、そのラインの持つ力量の差の問題なんだよ。今、I.Gではラインがいっぱい動きだして、若いラインプロデューサーが担当しているでしょ。こういう状態では、どこかのラインが特化して力がありすぎると、あとのラインが育たない危険性もあるんだよ。そうするとラインが増やせないじゃない。制作の力がプロダクション全体として伸びて行くためには、たとえ一時期は力が落ちても同じくらいの力関係がいいんだよ。人は何と競争できるかっていったら、どんぐりの背比べのときなんだよ。その関係が一番頑張れて伸びるの。力の差がありすぎると真似できないもん。I.Gにも面白い発想をする制作が出てきたところだから、この規模になった今なんだよね。


No.19 「マーチャンライターの台頭」に続く

 


 
       
           
           
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