2005.07.29  
   
 
 
 

   
 

No.20 「あまりにも失礼な原画」

石川:I.Gで育った原画マンもね、昔ボロクソ言われたんだよ。ジーベックのTVシリーズの原画をね、I.G社内の若い原画マンに出したときに、I.Gのベテラン制作に言われたんだよ。「石川さん、ちょっとジーベックに失礼じゃないですか」って。I.Gは力のあるフリーの原画マンを中心に劇場作品ばかり作っていて、ジーベックの作品には新人の原画マンばかりを投入して「あまりにも失礼だ」って。そしたら、ジーベック(社長)の下地(志直)さん、何て言ったと思う? 「石川いいよ」って、こう言ったんだよ。「I.Gの原画マンは逃げないんだから、それだけで充分だよ」って。
堀川:ハハハハ。
石川:「仕事やってるわけだから。フリーはキツイと逃げていくんだから。そんなこと誰が言ったんだ?」って。「どんどんやらせろ」って。そしたらチョコチョコ上手くなったんだよ。「STAND ALONE COMPLEX」ができたのは、やっぱり社内の原画マンが育ったからだと思うよ。ねぇ、堀川?
堀川:そうですね。
石川:大きいでしょ、それ? みんな最初はボロクソ言う。だから今の(社内の)脚本家を投入し始めたときも同じだよ。神山(健治)さんが監督やった「S.A.C.」も最初はプロの脚本家も入っていたんだけど、ほとんど続かなかったんだよね、脚本のハードルが高すぎて。でも、そこにI.Gの素人集団は残ったんだよ。これも一長一短あるけどさ。監督は大変だったと思うよ。会社はそう云う人間にもどれだけチャンスを与えてやれるかだよ。それが今後どれだけ交渉でも契約の段階でも生きてくるか、それが大きいんだ。だから今、そう云う人間をグシャグシャに入れた。


No.21 「暴れる奴等を呼ぶ男」に続く

 


 
       
       
           
           
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