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  No.05 「この道を行きなさい」

後藤:1スタのアニメーターは定時に入るよう指導している。もちろん就業時間については色んな考え方はあると思うんだけどね、自分にあったやり方って云うのは確かにあると思うの。自分のことは自分で管理して、スケジュールを立てて、駄目だったら自分のせい、上手くいったら自分の努力、それはそれでいいと思うんだけど、ただ新人に最初からポーンと自由にって言うと、どこに進んだらいいのか分からない人もいると思うんだよ。最初の道は誘導してやろうって云う考え方なの。それが、俺がI.Gを作る時からの考え方で、今も1スタの考え方は変わっていない。俺はとりあえず誘導していく、この道を行きなさい、それで上手くなったら、あとは自分で考えろって云う方式なのね。最初から野放しにはしない。1スタで育った連中も、それでやってきたからかも知れないけれど、同じ考え方で後輩にも指導してくれているし、自分たちもそう云うやり方でやっている。
何故定時にみんな入れるかって云うとね、やっぱり制作がいるときにアニメーターが仕事をやれば制作も楽になるよね。それと、さっきも言ってたけどコンスタントにカットを上げる。そうすれば、多少スケジュールが押していてもケツに山積みになることはまず無いから。きちっと朝から原画を描いて、1カットでも午前中に上がれば、制作も数値のシミュレーションはしやすいよね。だから1スタの作品は、スケジュールが破綻することは無い。クオリティーは最高ランクじゃないかも知れないけど、きちっとしたものが上がるのはそこだと思う。同じ考えの連中が集まってくれているから、それが出来ているんだと思う。
でも、育ったからといって、上手い人に単独で作監をやらせたとしても、とんでもない原画上がってきたら、やっぱりその作品は崩れちゃう。攻殻はちょうど1スタがまとまっていて、全員攻殻に戦力を投入できたので、まとまったんだと思う。だから、今BLOODについても、1スタで作監をできる人が複数いても、まとまったメンバーでまともなもの作らなきゃ駄目だろうと云う考え方で、作監は1人にして他は作監をやらずに原画で固めているんだよ。

   
   
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