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  No.12 「公平感とルール」

後藤:そのスタジオで決めた形がいいか悪いかは別として、形が崩れてしまうと直せなくなってしまう。何故1スタだけこんなに厳しいのかって云う声もあるしね。公平感を残したいって云うのもあるので、1スタの基本方針はこうだけど、でもその中で自分たちが思うやり方があるのであれば、それで上手くなるんであればね、ちゃんと数をこなし、いいものを上げて、自分たちも成長するって云うんであれば、それはそれで、自己管理してもらえばいい。その代わり全て自分の責任で、自分に厳しく自己管理していくしかない。ある程度1スタの基本方針を目標にしてやってもらいたいがために、皆勤賞みたいなものを作ったりもしてきたんだけどね。
堀川:I.Gのように17年を越えているような会社だと、I.Gの社風ができているから、I.Gのやり方はこうだって云うのが空気としてあるんですけど、P.Aはまだ5年で、それが築かれていないんです。最初の10年厳しくして社風を築き上げておけば、あとは先輩に見習うと思うんですけど。
後藤:そうそうそうそう。
堀川:その頃には、その形が崩れると云うよりも、会社が築き上げなければならない社風に変化が出てくると思うんです。それは会社が目指す制作環境によって違うと思いますけど、I.Gがそうであったように。育成のプライオリティーが高い今のP.Aでは、そこまでは厳しく方針を徹底しないと駄目かなと思うんですよね。だから、今いる人間は大変だとは思いますよ。
後藤:石川の考えだけど、こうやっていろんなスタジオが出来て、1スタのタイプ(*1)もいれば、2スタのタイプ(*2)もいて、それで競争し合うって云うのはもちろんいいこと。そこに、どうしてもお金が絡むことだから、その部分は平等にしてやりたい。そう云うところはルールを決めて、ある程度ルールは大事だと思っているので、ちゃんとルールを決めて、それに沿って自分たちの考えでやってもらうって云う形をとってもらいたい。
堀川:今は各スタジオ別で動画マンを採用しているんですよね? 僕は動画の養成には同期の数がいる環境が必要だと思ったので、昔のタツノコ研究所みたいに、I.Gの作画養成スタジオみたいなものを集中管理する方法もあるのかと思ったんですが、そうじゃないんですね。個々のスタジオで養成する。
後藤:たぶんそう云う場所が無いのが1つ。俺としては、動画に関しては不公平感を無くす為に、1つにまとめたほうがいいんじゃない?ってずっと前から提案しているんだ。だけど、各スタジオでいろんなカラーを出しながら育っていったほうがいいんじゃないのって云う意見の方が強かった。これから増やそうと思っても1スタのスペースは限られているのもあって、じゃあ、他のスタジオでってね。問題は、今までそれだけ教える人がいなかった。今は教える人が各スタジオに出てきたので、そこで育てるって云う方針。俺は、本当は、歓迎はしないんだけど(笑)。
 このスタジオでは人が少ないからすぐ原画に上げるって云うのも困るので、そう云うところもある程度基本ルールは作りたい。1スタ、2スタは作画スタジオだけど、他は制作母体を持っているでしょ? その方がチャンスを与えやすいんだよね。やっぱりチャンスも平等に与えたいので、1スタも制作母体を持って1スタで回す作品を作りたいって石川さんに訴えた。ま、そこらへんはこれからしてくれるのか、してくれないのか分からないけど、俺はそう云うところも平等にして欲しいって云うのはあるよね。

*1:スタジオのルールを大切にする方針
*2:基本的には個々の自主性に任せる方針・・・たぶん(堀川)

   
   
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