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  No.20 「これじゃ少ねーだろう!」

後藤:I.Gでは演出も原画が半パートできるようなコンテを切ることなんか考えていないわけでしょ? ここもうちょっとこうしたら簡単なんじゃないのって云うところもわざわざ難しくしていたり、意味の無いカットが入っていたりとか。昔のコンテ内容とは全然違っちゃっているよね。今のあれだと出来ないかなと俺もつくづく思う。
堀川:求められている品質は高くなっていますよね。確かにI.Gの作品で数をやるのは大変。でも、一人前の原画マンなら月50カットはやれるようにしたほうがいいんじゃないかと思うんですよね。
後藤:たぶん50カットやれる人間は作監クラスしかいない。本当にね、やって40カットかな。これじゃ少ねーだろうって思うんだけど、やっぱり無理なのか、I.Gの育て方が悪いのか、分からないね。
堀川:数的には20代半ばまでに伸ばしてやらなければならないので、ある程度レベルは目をつぶってでも、その段階で強引に60カットなりを体験させてやりたい。あとはその数を維持しつつ、少しずつレベルを上げていく。30歳になってからは数を伸ばすのはね、非常に厳しいものがあると思うんです。
後藤:P.Aは若い人しか入れていないの?
堀川:そうですね。25歳までです。
後藤:うちの矢萩とか窪田、大久保、浅野(*1)、みんな今30か、ちょっと過ぎたくらいなんだよね。矢萩とか窪田は25、26で入社したの。それから動画を3年くらい一生懸命やって、原画試験を受けて、いざ原画を始めようと思ったら攻殻だった(笑)。結構大変な作品をこなしてきたんだ。若い方がいいと単純に思うんだけど、若いやつ入れると根性なかったりとか。最初はこの年齢だと、彼らは30になったときに原画か、30過ぎないとアブラがのらないな、とも思っていたけど、今アブラがのってきているので、アニメーターになって良かったのかもしれないね。

*1:I.GのHP、スタジオ紹介によると
窪田康高 ’72・矢萩利幸 ’73・大久保徹 ’75・浅野恭司 ’75 生まれ
Production I.G 第1スタジオ所属 

   
   
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