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  No.25 「上がって来たモノに対して答えを出す」

後藤:アニメってそう云うものだと俺は端から思っている。作家が1人で1本作る、そういうアニメーションもあるけれど、こう云う商業的なアニメーションは、色んなスタッフが助け合いながら、自分の力を持ち場で生かしながら一本作っていこうって云う協調性が、俺は求められるスタンスだって思っているので、こうやって(作業現場は)離れてはいるけど、いっしょにやっているよって云う気持ちではやっているし、助けてもらっているんだって云う感覚ではやっている。1人でやっているなんて全然思ってもいない。原画マンにもし言えるとしたら、俺がレイアウトに絵を入れるよね、俺が描きたいのはこう云う絵ですよって言う気持ちで入れて返すよね、もちろんそれを(原画で)全然無視して返してくる人もいる、生かしてくれる人もいる、それは彼らのスタンスだから。上がってきた原画を、また直さなきゃいけないところは直すし、これを入れたことによって楽できたなって云うこともあるし。もう、上がってきたものに対して答えを出していくしかないのかなって。
堀川:スタッフに対する一言はありますか? 原画マンに限らず、普段あまりいっしょに机を並べる機会のないスタッフに対して。
後藤:うん、とにかく、これ逆なんだけど、俺は完璧ではないので、『あれ?』と思うところは絶対にあるはずだから、そう云うところは言って欲しいんだよね。それで、『そうか、俺これ間違っているよな』って云うところが絶対あると思うので。例えば、このシーンの影の方向変だよと思えば、どんどん言って欲しいし、そのままフィルムにならないようにね、自分も気をつけてはいるけれど、年齢的に入っちゃ忘れ、入っちゃ忘れしているんで(笑)、そう云うところは逆にフォローしてくれると助かるかな。
堀川:そういう声が聞こえてくるといいですよね。あと、SSSを期待してくれているファンに対して何かあれば。今回のキャラは抜群の安定感だよとか、絵に関しては任せてくれと。
後藤:(笑)。どうだろう、決起集会でも言ったけど、自分の自我を出せば攻殻のキャラとは全く別のものになってしまうので、そこは作品の世界観に合わせるために、TVで4年間やっても慣れないで終わっちゃったけど、それは今回も最後までもがき続けると思うんだ。やっぱりS.A.Cは中村さんが作監の回が、すごく耽美でよかったと思うんだよ。だから、今回俺の絵でファンは喜ぶのかな(笑)、っていうのがはっきり言ってある。ファンは俺に何を求るんだろう。自分で自分の評価をするのは難しいよね。俺はこれしか描けないので、これで描くしかないとは思うけど。今回最強スタッフで作りますので期待していてください、かな。

   
   
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