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  No.01「やりたいことは決められる」

堀川:もう10年、ずっとフルカワナオヤと読むんだと思ってた。
古川:あんまり読み方に無い漢字を親父が色々調べてつけたらしいけど。
堀川:今回はフルワカヒサキをみんなに知ってもらおうと。
古川:目立つようなことをやってないからなぁ。地味なパース合わせとか、形合わせとか、そう云うレイアウト的な仕事と、ヘルプで原画をやるようなことがほとんどだから。
レイアウト作監を置くって云うことは、それなりにまとめて1つの範囲をやらなきゃいけないんだけど、手が遅くてその辺がいつも・・・もっと手が早ければ。レイアウトといいつつも、いつも原画ラフくらいまで描いていくといつのまにか時間が経っている。
堀川:あのころガイナックスでは将来演出になりそうな人材のアニメータを採用したって聞いたことがあるのね。
古川:僕等がガイナックスに入った頃は、ちょうど劇場映画を作ろうとしていて、わりといっぺんに動画を入れた。まぁ、使えそうなら入れておけって云う感じで。そのころはナディアを終えた人達がそのまま原画をやっていたから(原画の)頭数もしっかり揃っていたし、劇場の絵コンテも進んでいなかった。その流れで純粋に動画を描く戦力を採用したから、そう云う意図は全然無かったと思いますよ。
堀川:ガイナックスでは原画をやって、外に出てしばらく作画を続けた後、たぶん初演出はメダロットの26話?
古川:その前に1回作監をやったことがあったんだけど、なかなか思い通りにならない。原画作監の段階では絵を一生懸命直そうと思っても直せないものがあるから、まずレイアウトの段階でこう云うふうにしたいって云うものを描いていくと、どうしてもやっぱり間に合わなくなってしまって・・・。レイアウトをキチッと直していくと、原画作監と両立できない。だったら自分でレイアウトを直す。まずレイアウトを直さないとどうにもならないと思った。その時メダロットで演出をやったのは、モーリー(守岡英行)が作監やってくれるって云うから「演出をやらせて下さい」って。演出としての作業と言うよりは、ほとんどレイアウトを直していた。演出って云う感じじゃなかった。その前の作監のときからずっとレイアウトばかり直していましたね。実際演出を担当したのはあれだけだった。演出的な自分のプランがあって、やりたいって云うところまでは行っていない。
堀川:将来演出的なセクションに行こうと思ったんだけど、どこかで、それはレイアウトでコントロールしてしまえば、全体を通して自分のやりたいことはある程度できるんだと気づいたのかなと思ったんだけど。
古川:そうですね。気づいたって云うか、レイアウトの面白さは、そこである程度やりたいことは決められるから。タイミングとか動きにしろ、ある程度はやりたいこと、こんな風にしたいって云うことは決められるじゃないですか。絵コンテではそこまで細かくはコントロールできないし、原画だとそのカットに縛られちゃって、それだけになっちゃうことが多いから。レイアウトではそれができる。そう云うことをやらせてもらえるって云うことで、レイアウト作監。作監って言えるところまで全部チェックしているわけじゃないから、そう云う名前が付くのはちょっとおこがましいところがありますけど。

   
   
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