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  No.06「バリバリの作画オンリー高校生」

堀川:10年やってみて、原画に対する、作画に対する考え方とか、自分のなかで探求したいものは変わってきた? 価値観と云うか大切に思っているものは。
古川:大切に思っていると云うよりも、自分の実力の無さを痛感するばかりですよ(笑)。こう云うふうに描きたいとは頭の中で色々思うんだけれども、こう云うものが描きたいって思っていても、ああ、出来なかったって云うもののほうが大きいから。
堀川:20代のどこかの段階で、俺は行けてるぜって頃が無かったの? 
古川:うーーーーん、どうだろうな。高校時代は、わりと作画に目覚めて一生懸命絵を描いていたんだけど、その頃ちょうどアニメの質が変わってきた時代で、急に面白く無くなってきちゃった、自分の中でね。このままアニメーターになっていいものなのかなって悩みだして、一旦そこでアニメを見なくなった。高校卒業してから受験勉強を始めて(笑)、浪人して大学に行ったんですけど、大学を出て何をやろうかなと思った頃に、「ふしぎの海のナディア」を見たんですよ。ナディアは古いドラマの作り方をしているじゃないですか? 
堀川:うん王道。
古川:あ、ちゃんと今でも作ろうと思えばこう云うアニメも作れるんだ、と云う思いでガイナックスに入ったんです。本当に高校生の頃はバリバリの作画オンリー。もちろん物語の良く出来たアニメは好きで見ているんだけど、自分も本当に作画オンリーで、それこそ目立つアニメーターになりたいなぁ、くらいのことを思ったんだけど、一旦アニメを見なくなって、もう一度アニメを見たときには、ちょうど時代もそう云う作画の波は過ぎちゃっていて、わりとしっかりとした、リアルなんだけど、それをアニメ風にスタイリッシュに仕上げるリアル系の作画がちょうど出てきたところで、そう云うものを初めて目にして、そこで変わったということなのかなぁ。一旦アニメを見なくなって、時間を置いて見直したときに多少見方が変わった。

   
   
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