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  No.08「9スタの環境」

堀川:もうちょっと現場のシステム、インフラについて演出にとっての理想は?
橘:そうですね、美術とか撮影とか、作品を作るスタッフが一箇所に集まっている現場なんですよ。
堀川:うーん、そうだよね。
橘:今まさに9スタがそういう環境を作っていて、3D監督と撮影監督と色彩設計さんがいて・・・
堀川:美術監督もいれば
橘:そうですね。何かあったときには全て相談がその場でできる、フットワークの軽さが演出にとっては一番やりやすいんですね。作っている過程でいろいろ出てくる問題をすぐに解決できるところが一番デカイとおもいます。
堀川:監督語録の「インフラを確立すると同時にインハウスでやる以上、イレギュラーでやろうと思ったときに、やれる入口と出口も取っておきたいんですよ。」(神山監督語録No.183)ね。P.A.は段階を踏んで集中投下してもまだ時間がかかるなぁ・・・そうだよねぇ・・・。それに関連することだけれども、スタッフとのコミュニケーションの取り方で気を使っていることって何かある?
橘:そうですね、外のスタッフとは文字でやりとりるすことが多いじゃないですか、原画チェックでも。そう云うときの文章には気を使います。
堀川:顔が見えないとドライな感情として伝わるから注文をつける文章には3倍気を使うね。でも絵ってどうなの?「レイアウトこちらで」って演出から戻ってきたら、原画マンは自分が描いたモノを全否定されたような気分になるものかな?
橘:でもそこは1つ先の追い込みとしてスケジュール的な問題もあるじゃないですか。こここうして下さい、こうして下さいってリテークで返してスケジュールを食いつぶすこともあるし、結局狙いたい絵が自分で描けるんだったら自分で描いちゃった方が早いって云うところもあってですね、そこも心苦しいところはありますけど、たぶん避けて通れないという気はしますね。何でしょう、上手く描ける人は全修正することは無いじゃないですか。やっぱり何かしら問題を含んでいるところを直さなければいけないわけであって、それは結局ロケーションとして合わせで修正しなければいけないものなのか、もう画面の絵として修正しなければいけないものなのかで直し方は全然変わってきますから、そこでもしそう云う気持ちを汲んでもらえるんだったら、逆にそれを励みに、そこでまた一歩こう頑張るぞって云う気持ちになって欲しいですけど。
堀川:決起集会での発言「TVシリーズ以上のものを仕込んでいきたいので、どんどんスタッフにアプローチしていきたい」、「いろんなアイデアを盛り込んでいきたいので相談したい」と。そう云うことで、今Aパートが佳境で撮影はこれからだとしても、何か意識して取り組んでことはある?
橘:処理では撮影監督の田中(宏侍)さんや3D監督の遠藤(誠)さんには、「こう云うことができますか?」とか、「こう云うことをやるときに素材はいりますか?」って云うのはわりと頻繁に聞いていますね。原画チェック時に画面作りに必要になる材料のこととか、「ああ、それだったらプラグインのコレコレで出来ますよ」とか、「どう云うふうになるんですか?」って聞けばその場で見せてもらえるので、「こう云うふうになるんだったらこれでいきます」ってその場で判断できる。それは非常に心強いですね。
堀川:そうだよね、それはいいね。

   
   
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