P.A.Press
2021.8.18

【P.A.オサカナ日誌】第7怪 君の瞳の鮮度に即買い

どうも、じれっタイ語りべ園部です。

ある晩、魚を捌くという経験がなかった私は、ふと思い立ってスーパーでトビウオを1尾買いました。
チャレンジした料理は、沖縄の伝統的な魚料理である「マース煮」です。
塩と泡盛だけで味付けをすることによって素材の味を生かすこの料理。
シンプルだからこそ、料理の腕が真に試されるということですが、私はヒヨり、小賢しくもハーブをふりかけました。

すると、トビウオくんは沖縄の海から、イタリア地中海へ颯爽と飛び立ちました。
海は世界中繋がっている、魚料理に国境は無い…、

あるアイディアが電撃的に閃きました。
今こそ、かつてピーエー制作ブログで連載されていたという伝説の自炊ブログを復活させる時が来ました…。

というわけで、今回は皆さまに創作料理をご紹介したいと思います。

題して、

「うちなーぼるしち」~ロシアへ行きマース煮~

沖縄の“マース煮”とロシアの“ボルシチ”がなんと出会っちゃうそうです。
使用する材料はこちら!

基本的には、まんまボルシチです。
でも、ワインの代わりに泡盛を使って塩メインの味付けにすれば、マース煮に近い味になるのではないでしょうか。
あと、隠し味に黒砂糖を入れて、沖縄ポイントを稼ぎます。
それでは、小平シティより愛をこめて…調理開始です!

今回のメイン食材は「チダイ(血鯛)」。
血が燃えるように真っ赤なボルシチのイメージにピッタリのオサカナです。
沖縄には生息していないようですが、気にしません。

人生初めての3枚おろし。
身がズタズタになってしまい、包丁の切れ味の大切さを痛感しました。
沖縄の爽やかな海感を演出するため、塩を切り身に振りかけます。

具材を切り終えたら鍋にドーン!
いい感じに炒めます。

具材たちのハートが熱くなってきたところで、水と泡盛-ガソリン-を注ぎます。
ここからのツーリング…、アツくなりすぎるなよ?
あと、葉っぱとか色々入れます。


煮立つとアクが出てくるので取り除きます。
悪の蔓延ることのないセカイを祈りながら…。

そして、ボルシチには欠かせない食材、ビーツを入れます。
この赤い野菜がボルシチを鮮やかに燃え立たせます。

グツグツ…。
鍋をのぞき込むと、チダイはフレーク状に煮崩れていました。
もはや沖縄の姿はありませんでした。

そして…、

なんやかんやで、できました!
味はどうかというと、まるで海水を飲んでいるかの如くしょっぱいです。
塩を入れ過ぎました。
あと、ボルシチにしては赤みが足りない気がします。

なので食紅をいれます。
更にバターを投入し、起死回生の一手を打ちます。

こうして、「うちなーぼるしち」は完成しました。
ちょっと作り過ぎてしまったのでセイサクギョたちにおすそ分けです。

塩辛さと食紅に関してはツッコまれましたが、美味しそうに食べてもらえました。
がっつくウエノコブダイの腕には、ちからコブ。 
そしてこちら初登場、エンシュツギョの幼体 兼 セイサクギョにとっての頼れるアドバイザー「ヤマシタイマイ」の甲羅はふんわりと曲線を描きます。
思ったより好感触でうれSeaです!

もしかしたら改良を重ねていけば、ゴーヤーチャンプルーやタコライスなど強豪ぞろいの沖縄ご当地グルメに、「うちなーぼるしち」が仲間入りすることも夢じゃないかも…?

「それは無理でしょ」

…そういえば、『白い砂のアクアトープ』第6話では、うどんちゃんの料理人としての腕前が披露されましたね。
「カクレクマノミ」のオリジナルかき氷が登場しましたが、画面越しでも食べちゃいたいくらいの可愛いでした!
でも、あれほどの愛くるしさだと、食べるのがもったいないとも思えちゃいます。
それに引き換え、シャクレクマノミのこの姿、なんてみすぼらしいこと…。

明日の8月19日からは第7話が放送です!ぜひご覧になってください!

つづく

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