P.A.Press
2021.12.1

【P.A.オサカナ日誌】第22怪 海川闘争

今宵、多摩川河川敷特設スタジアムで夢のマッチが実現します…。


「ザリガニのザッキー VS シャコのシャポロ」!

前回、多摩川河口で通行止めを食らったザッキーが都海進出という夢のため、海の生きものたちに宣戦布告!
対するは、海の生きものを代表して世海ヘビー級チャンピオン…シャコのシャポロが迎え撃ちます。
淡水生物が海水環境で暮らせるわけないから、殴ってでも止めようとするのも当然ですね。

実況・解説はどうも、エビドリアン職人こと園部がお送りいたします!
さぁ、海川闘争開始のゴングが今!鳴らされます!

シャコは“地上最強のハードパンチャー”ともいわれています。
獲物である貝やカニの殻を粉砕するシャコパンチは、薄めのガラス水槽であればぶち割ってしまうほどの威力があります。
さらに驚くことに、シャコパンチは強力過ぎるあまり衝撃波を発生させ、ピカッと瞬間的に発光現象を起こすという噓みたいな本当の話もあります。

“降参するなら今の内だぜ、痛めつけられたくないだろう…?”
シャポロの目はそう威嚇しております。

一方、私は玉ねぎ・エビ・ライスを炒めつけます。

おっと、どうやらザッキーはシャコパンチの威力にビビり散らしているご様子です。
真っ赤なお顔が蒼白に…。

そう、薄力粉・牛乳・バターを加えてつくるホワイトソースのように!

しかし、都海への進出権がかかるこの勝負…ここで挫けるわけにはいきません。

“オレっちは河川敷かれたレールから外れてやるんだ!”
“そして、その先で待っているエビドリアンのためにも…こんなところで散ってたまるものか!”

さぁ、炒めたライスにかかるのはホワイトソース。
チーズも散らしちゃいましょう。

ザッキーは気力を振り絞って最後の猛攻を仕掛けます。
愛するエビドリアンのために。

妬けるねえ…。オーブンで10~15分ほど焼けるねえ…!

オーブン、チン!試合終了!!
激闘の末、判定で勝利したのは…シャコのシャポロ!

圧倒的な実力差の中、ザッキーもよく頑張りました。
試合には負けてしまいましたが、彼は己との闘いに勝利したのです。

「エビドリアン…、エビドリアーン…!」

そして、そんな“勝者”を迎えるのは、

「…エビドリアン!エビドリアーン!」

彼が最も愛する…、

「「エビドリア!」」

海川みんな仲良く実食!
頑張った試合後のごはんは格別ですね。

………

「ええ話やでこれほんま…!」

P-10トンボ会議室にとんぼ返りした後、
実家探しなんて忘れてダラダラ過ごすレレであったが…?

『白い砂のアクアトープ』第21話はいかがだったでしょうか!?

孵化後まっすぐ月夜の下に凪ぐ海へ行進するウミガメベイビーズ。
これがウミガメたちにとって、生を受けて最初の光景なんですね。
なんと神秘的な記憶…。
海に入って初めて出会うオサカナは誰になるのでしょうか?
アニメ本編“今日のミッション”で隠れていた「オニダルマオコゼ」でしょうか。
背ビレのトゲトゲに強力な神経毒を持つ一見強面なオサカナですが、実は意外と優しそうですよね!
道とか親切に教えてくれそうです。

明日の12月2日からは第22話が放送です!ぜひご覧になってください!

つづく

LOADING