P.A.Press
2022.4.22

P.A.SALON限定イベント!「凪のあすから」オンラインギャラリー公式レポート

2021年12月24日(金)から2022年1月23日(日)、P.A.SALONにて「凪のあすから」のオンラインギャラリーが放送開始8周年記念として公開されました。

P.A.SALON限定のオンラインギャラリーも今回で3回目。
気合いの入った蔵出し資料をドドンと公開させていただきましたが、期間中は大変多くの方にご来場いただきまして、ありがとうございました!
用意したご芳名帳にご記載いただいたコメントからは、作品への並々ならぬ深い愛情や熱量が受け取られ、スタッフ一同大変ありがたく読ませて頂きました。
お寄せ頂いたご感想をほんの少しだけご紹介させていただきますと…

・8年経っても色あせないその物語。ひとつひとつの展示を見ながら物語を思い出していました。
・相変わらずの凄い量の資料。本当に感激です。
・どれもファンにとっては珠玉のものばかりで1日ずっと眺めていられました!
・美術や背景、キャラクターや小物など、 放送当時に細部まで見きれなかったものが一度に見られてとてもいい機会でした。
・キャラクターの原案作成、影付け、総作監修正など完成するまでにこんなにいろいろやることがあるんだと驚きました。
・東地さんの絵が大好きなので、とても幸せです。
・「家や小物はこういうつくりになっていたんだ」「地図はこうなっていたんだ」「こういう表示をみのがしていた」とわかり、改めて凪のあすからのセカイに入り込めた気がします。何より石井百合子さんの原画や修正稿を見れて感動です!
・私たちが目にしているものはほんのちょっとのものなんだなぁと思い、そういったものも含めて紹介していただけたことにとても感謝しています。

等、たくさんのご感想を寄せられました。

放送開始から8周年という時を経た今もなお作品を愛していただき、私どもとしてもこれに勝る幸いはございません。
今一度改めて感謝を申し上げる次第でございます。
また、P.A.SALON公式twitter(@pasalon_fumomo)でも石井百合子さんからの“ファンの方に喜んで頂きたい”というお気持ちから、描き下ろしの美海のイラストが公開され、こちらにも多くの反響を頂きました。
まだご覧になっていない方はぜひ!

新人制作N君によるイベントレポート!

さて、これからも様々なイベントを行っていく予定のP.A.SALONではサロンメンバーさんを募集しております。
現在入会をご検討中の方や、どんなことをやっているのか興味を持って下さる方に向けて、今回のイベントレポートを少しだけですがご紹介させて頂きます。
一緒にオンラインギャラリーを見ていくのは2021年4月入社の新人制作進行N君です。
貰った自己紹介文を紹介すると…

N君「私が『凪のあすから』に出会ったのは中学校3年生の時です。
その頃の私は、まだ自分からアニメを見ようとするほどアニメ好きではなかったのですが、アニメ好きの友達から「この作品は見て欲しい!」と言われたのがきっかけでした。
今思えば、この『凪のあすから』という作品が、私が初めて見たP.A.WORKSの作品であり、一番好きな作品となりました」

入社して約1年経つN君ですが堅実な性格がよくわかるしっかりした自己紹介ですね! では早速N君と見ていきましょう!

メインスタッフの方々からのメッセージ、イラスト

N君「『凪のあすから』は本当に背景がきれいな作品です。
ただストーリーを楽しんでいた当時の私でも、「きれいだなぁ」と画面を止めて見つめていました。
東地さんのイラストにある〈空〉と〈雲〉と〈海〉。
白と青だけの世界で、なぜこんなにも透明感があって美しいと感じるのだろうと不思議に思います。
まなかが現実世界にやってきたような、あるいはそこに行けばまなかに会えるような、見ていてそんなことを考えてしまいました。
また、東地さんのコメントを一部引用させて頂くと、『中学生くらいの年代の子達の精神に向けて放つ青い矢』とあり、私は、まさにその青い矢に射抜かれた中学生であり、その青い矢が私をP.A.WORKSという場所まで連れてきてくれたのかもしれません。

石井さんのP.A.SALONの皆さんのために描き下ろして下さったというイラストは2枚。
1枚目はtwitterでも公開された美海。
かわいい。ただただかわいい。
自分の気持ちにまっすぐで、でもなかなか言葉にできなくて。
みんなのことをよく見ている本当にいい子なのです。
美海のことを一番に思っている皆さんたちに向けた微笑なのかなと勝手に考えています。

2枚目、まなかのイラストもかわいいですね。
頬と耳が赤くなっているのは何かを想っているんでしょうか‥?
背景の夕日と相まっていろいろと想像ができる一枚です。
石井さん、私たちファンのためにありがとうございます。

そして篠原監督のコメント。
私が初めて担当した作品は篠原監督×P.A.WORKSの3作品目となる『白い砂のアクアトープ』です。
まさか初めて担当する作品の監督さんが、一番好きな作品を手掛けた篠原監督だとは思わず、静かにテンションが上がっておりました。
私も制作人の一人として『凪のあすから』のような、皆様に長く愛される作品作りをしていけたらと思っています」

キャラクター設定・美術設定・プロップ設定コーナーについて

N君「設定類は見ているだけで面白く、作品の内側をのぞき込んでいるような気持ちになります。
『凪のあすから』は2クール作品であり、2クール目は5年後のお話になっています。5年という時間経過があるため、キャラクター設定も成長した美海やちさき達が用意されておりますが、やはり設定作業は大変だったと思います。

キャラクター設定で私が気になるのは、表情設定の隅に描かれている“目”です。
目の中も塗り分け線がたくさんあり色の情報も多いですが、この目の印象でキャラクターの印象も変わってきます。
映像で見ると一瞬であっても、どのカットも丁寧に描かれていると印象が変わってくるので、作画の指針となる設定にはたくさんの指示が描き込まれています。
あと、美海かわいい。

プロップ設定で驚いたのは、船やバスなどの乗り物類です。
細かい。とにかく細かい。
車輪や機械部分など多くのパーツがあり、それを手書きでここまで書くことができるのかと驚きました。
最近では3Dが多くなってきましたが、このころは一つ一つ手で書かれていたのでしょうか…
いまはお二人ともラインプロデューサーですが、当時設定制作だった橋本さんや制作進行だった山本さんにあとで聞いてみようと思います」

絵コンテコーナーについて

N君「絵コンテを見るたびに思うのですが、文字だけのシナリオからどうやってこの絵が出来上がるのだろうと不思議に思います。
ドアを開ける、人と話す、走るという何気ないアクションでも人によって想像するシーンは様々だと思います。
その中から自分が思い描くキャラクターの配置と見せ方、動かし方を頭の中で作り上げて形にしていく、篠原監督やコンテマンさんたちの頭の中をいつか覗いてみたいものです」

美術ボード・背景コーナーについて

N君「『凪のあすから』は本当に背景がきれいな作品です。
東地さんのコメントにもありましたが、海の中の街並みという絶対に存在しない世界観を、あるのかもしれない、どこかの海に潜れば汐鹿生に行けるのではないかと思ってしまうほどに美しく、現実味のある背景だなと感じました。
海沿い周辺の風景では、現実の一部を切り取ったかのような空と雲と夕日の光が描かれており、写真と見間違えてしまうほどです。
また、ちさきの家の壁が描かれた背景では、外からの光が水面の揺らぎとして壁に映し出されており、水の中の家であるということが分かる一枚でした。
キャラクターに目が行きがちですが、そのキャラクター達の現実味や心情を生み出す背景にも注目していただきたいです(私が言うことではないと思いますが…)」

総作監修正コーナーについて

N君「第一話では動きの一枚一枚に修正が入っており、とても丁寧に制作されていたことが伝わってきました。
『凪のあすから』はほかの作品に比べて目が大きめの印象がありますが、目のディティールにはかなりこだわっているのではないかなと感じます。
そこまでアップではないサイズのキャラクターに対しても、しっかりと目のHiや塗分けが描き込まれていたのが印象的でした。
あと、ここでも美海はかわいいです」

タイトルロゴコーナーについて

N君「タイトルロゴもたくさんの試行錯誤が行われて決定したことがうかがえました。
作品の顔といっても過言ではないものだと思いますので、いろいろな意味が込められたものになったのではないかと思います。
デザイナーの内古閑さんからの案(ご覧になった方は分かると思います)も実現していたら面白かったですね。」

版権イラストコーナーについて

N君「キービジュアルの4点を見ると中学時代の自分を思い出します。
『凪のあすから』のホームページはよく見に行っていました。
このようによく目にする一枚の絵にも、ラフが描かれ、背景が描かれ、色がつき撮影されていると考えると、ただの一枚の絵ではなく、アニメと同じく多くの人が関わっているのだなぁと思いました。
私はキービジュアル4が好きで、各キャラクターの目線が面白いなと思っています。
光はまなかを見て、美海は光を見て、紡はちさきを見て、ちさきと要は上を、さゆは要の隣で恥ずかしそうにうつむく。
それぞれの思いを目線で表現しているのかなぁと、『凪のあすから』の関係性を想像してしまいます。
最後に、美海かわいいですね。」

最後に

N君「『凪のあすから』の青い矢に射抜かれた私ですが、自分が携わった作品で新たに射抜くことができるよう、またこの作品のように多くの人に長く愛される作品を制作することができるよう頑張っていきたいと思います」

…と、真面目なNくんからの熱量のこもったレポートで振り返りました。

P.A.SALONでは、制作会社発信&オンラインならでのイベントを企画・実施しております。
サロンメンバーさんからは好きな作品についてリクエストを受け付けており、ファンのみなさんからの「もっと深く知りたい」に応えます。
いつでも好きなタイミングで好きな作品の話題を自由に語り合う場もあり、SNS感覚で気軽にコミュニティに参加する事もできます。
次回のイベントもぜひご期待ください!

☆ご入会の流れ
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②下記入会ページよりお申し込み
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📀万策(839)プラン 月額839円(税込)
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