P.A.Press
2021.11.17

【P.A.オサカナ日誌】第20怪 故郷を訪ねて2万マイル

どうも、アゴヒゲ野ザラシこと園部です。
レレのやつ、富山から帰ってきて早々、また家出したみたいです。
まあ、実家に帰るのは良いことですし、このまま放っておきましょう…。

………

ぼくはシャクレクマノミのレレ。
突如としてP-10マスコットの座をぼくから奪った、カクレクマノミのソドムとゴモラとかいう泥棒ウオが癪(シャク)で家出中だよ。

ところで、いきなりクーイズ!ぼくはいまどこにいるのでしょーか?

正解は「多摩川」。

そしてまたまたク~イズ!…ぼくの実家ってどこ?
じつはぼくもまったく知らないんだわ。
そもそもシャクレクマノミの生息域ってどこなんだろうね。

まあ、とりあえず海へ行けば何かしらわかるでしょ…っつーわけで、川を下りながら海を目指しているんだ。

それにしてもセイサクギョのみんな…なによ、あんな子にデレデレしちゃって…。
一番許せないのがコシギンチャクのヤローだよ。
話によれば、ソド&ゴモの飼い主はコシギンチャクらしいじゃないか。

ぼくはもう過去のオサカナなの?
ぼくらは固く結ばれた“バディ”のはずじゃなかったの?

チクショー…。ぼくは穢(けが)されちまった…。

でも、川の流れを見ていると、穢されちまった魂が洗われるような心地がするね。
多摩川の“たま”は“魂(たましい)”が由来という説もあるらしいんだ。

魂が流れる神聖な川…。
ここで色んなオサカナたちが生命を営んでいるんだね。

ここは中流だから「アユ」や「ウグイ」、「オイカワ」など、だいたい20種くらいのオサカナが生息しているみたい。

水中ではどんな暮らしをしているんだろう。

例えば「アユ」は川で生まれた後、数日のうちに海へ下り、子ども時代は海で生活するんだ。
親元離れて寮に住み込みの学生みたいだね。
そして大人になるとまた川に戻って暮らし、産卵して、一生を終える…。
その期間はなんと1年という短い生涯なんだ。
まれに越年して2年生きるツワモノもいるみたいだけど。

オサカナの生まれる場所、そして一生か…。
ぜんぜん憶えていないけど、ぼくの親はどんなオサカナなんだろな?
ぼくはまだ子どもだからこんなキュートな小柄サイズだけど、ゆくゆくはもっと大きなオサカナに成長するかもしれないよね。

…おっと、いかん。もうじき太陽が沈む頃だね。
ついつい感傷に浸っちまったぜ。

行かねば。
ぼくの旅はまだ長い。

そしてきっと、海へ行けばぼくのルーツがわかるはず…。

???「そこの二足歩行のオサカナさん、ちょいと待ちな!」

え?

「海を目指すなら、オレっちと一緒に行こうゼ!」

うわあ、カツアゲだ!
つまり君はエビ“フライ”級ボクサー!?…ってザリガニやんけ!

次回、多摩川河口へ…

『白い砂のアクアトープ』第19話はいかがだったでしょうか!?
風花の頼れる先輩感、シブかったですね!

ところで、大水槽にドでかいオサカナが泳いでいるの気になりませんでしたか?
あれは「タマカイ」というハタ科の仲間で、全長2~3mにもなる巨大オサカナなんです。
なんと、タマカイは人をも丸飲みしてしまうという怖~い噂があります…。
ある種神秘的なその風貌から付けられたタマカイという名前は、漢字で書くと“魂交”。
そして、タマカイをご紹介した理由は皆さんもちろんおわかりですね?
やっぱ、多摩かい…。

明日の11月18日からは第20話が放送です!ぜひご覧になってください!

つづく

LOADING