P.A.Press
2021.7.28

【P.A.オサカナ日誌】第4怪 ヤッコさん、おいでなすったようですぜ

どうも、クサレクマノメこと園部です。

先週は「シャクレクマノミのレレ」という喋るぬいぐるみが仲間になりましたね!
仲間といっても、私をコシギンチャク呼ばわりして共生の関係を強いてくるくらいの傍若無人さなので、仲が良いかといわれれば正直…。
まあ、そんな話は置いといて…、
実はオサカナについて疑問に思ったことがありまして、今回はその調査をしたいと思います!

疑問に思ったきっかけは、給湯室の冷蔵庫に豆腐が一丁ドンと置いてあるのを発見した時。
恐らくセイサクギョの誰かのものだと思うのですが…、冷奴好きな人がいるのかな?
そこで連想して浮かんだ疑問は、

名前に“ヤッコ”とつくオサカナっているけどなんで?

がまがま水族館にも、名前に“ヤッコ”がつくオサカナが何匹かいますね。
「アデヤッコ」、「ソメワケヤッコ」、「チャイロヤッコ」、「ヒレナガヤッコ」など…。

もしや、冷奴と何か関係しているのでしょうか…?
その疑問には、これからこの豆腐を食すであろうセイサクギョがお答えしてくれる!と何となく直感いたしました。
休憩スペースで張り込んでいれば、いずれ現れるでしょう…。
しばし待ちます!

10分後…

お腹を鳴らしながら現れるギョ影がありました。
どうやらヤッコさん、おいでなすったようですぜ…。

豆腐の持ち主は、『白い砂のアクアトープ』第1話制作担当「ナカムラヤッコ」だったようですね。
……、塩かけて食べてる…。
この食べ方は果たして冷奴と呼べるのでしょうか?

まぁとにかく、ナカムラヤッコが食べ終わったところで、ヤッコの由来について聞いてみましょう!

「え?知らんけど」

…どうやら、アテが外れたようですね、魚だけに。(2回目)

それに、ただオヤツとして冷奴を食べているのかと思ったら、どうやらメインディッシュとして食べていたようです。
“豆腐はウマいし、栄養価が豊富だからこれだけで一日余裕っすわ”と豪語するほどの冷奴奉行のナカムラヤッコなら、ヤッコの由来なんて当然のごとく知っていると思いましたが…。

仕方ないので、オサカナについて詳しそうな他のセイサクギョを探しますか…。
いったい、“ヤッコ”って何なんですか!?

「 その疑問の答えは、ぼくのしわっしわな灰色の頭脳の中にアリ 」

ワタが汚れているんでしょうか。
それに、どうしたそのヒゲは?

「名前に“ヤッコ”がつくオサカナは、分類するとキンチャクダイ科の仲間。
正面から見ると両側の鰓蓋(えらぶた)の下あたりに大きなトゲがあって、
これが江戸時代のヤッコさんのヒゲに見えることが由来なんだ」

急に博識ぶってきました。
オサカナに詳しいとは、レレにも意外な長所があったようです。
これからはオサカナの先生として活躍が期待できますね!
というか、知ってるなら最初から教えて欲しかったですね。

確かに、ヤッコたちをよーく見てみると、ヒゲが生えていますね。
ヤッコたちはみんな鮮やかな体色で綺麗だけど、実はおじさん属性も併せ持っていたのですね!
さしずめ、“イケおじ”といったところでしょうか。
オジサン(スズキ目ヒメジ科のオサカナ)の立場はいかに…!?

そういえば、冷奴の“ヤッコ”も江戸時代のヤッコさんが由来なのでしょうか?

「ヤッコさんが着ていた半纏には“釘抜紋(くぎぬきもん)”と呼ばれる大きな四角形の紋がついていて、
この紋の形と同じように四角く切ることを“奴に切る”と表現するようになり、
それで“冷奴”と呼ばれるようになったんすよ」

いきなり淡々と豆腐知識を披露してきました。
まだ食べ足りないのか、空腹に耐えるその表情はキンキンに冷えきっていました。
まさしく冷ヤッコですね。

…さて、
『白い砂のアクアトープ』第3話、いかがだったでしょうか!?
夏凛が運転する観光協会の車のルームミラーに、なんか黄色いプクッとしたぬいぐるみが乗っかっていたのに気づきましたでしょうか?
あれは、「カエルアンコウ」というオサカナなんです。
手のひらに乗せてプリンみたいにつっつきたくなる可愛さですよね!

明日の7月29日からは第4話が放送です!ぜひご覧になってください!

つづく

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